『食と防災(ショクボー)プロジェクト』今後について考える会
10/20(月)つなぎ間商店にて、『食と防災(ショクボー)プロジェクト』について考える会が開かれました。今回はキッチンカーを所有する近隣の事業者はもちろん、防災に関心のある方など、計13名にお集まりいただきました。

『食と防災(ショクボー)プロジェクト』とは?
後地域事業部では「有事の際の食糧調達」に着目、2025年8月~9月の期間来てくれたインターン生が解決策としてキッチンカーを活用できないかと動き出したのがきっかけで『食と防災(ショクボー)プロジェクト』がスタートしました。
調理器具がそろった状態で自走できるシステムはキッチンカーならではであり、少量しか作れないという点はニッチなニーズに答えることができるなど、有事の際の強い味方になることが期待されます。
インターン生が滞在中、このキッチンカーグループを作るところまで手掛けてくれました。となると次の課題は、「防災に関するイベントやワークショップに参加する」ことです。


有事の際、動ける仕組みづくりを
グループが結成されただけでは、実際の有事の際どう動くのかなど課題は山積み。また、今の自分ができる範囲や担える役割を把握しておく必要もあります。
それを試す場所として、今回「第3回 かみとんだ防災大作戦」への参加が提案されました。
このかみとんだ防災大作戦は、防災をテーマにしたイベントです。第3回となる今回のテーマは「食と防災(ショクボー)」。まさにキッチンカーグループが活躍できる場所です。
また普段なら試すことのできない、自家発電機の稼働時間を試したり、災害時用の食材に特化したメニューの提供、キッチンカー同士の連携・結束の強化など、有事を想定した内容が試せる場所となります。
有事の際、キッチンカーが稼働開始するタイミングとして考えているのは発災7日後以降。この頃は、被災者が避難所での大鍋食事に飽きたり、食への楽しみや個別対応の食事が望まれるタイミングだと考えています。
色んな視点から出るアイディア
今回は2グループに分かれ、キッチンカーコミュニティの活動に関することや、かみとんだ防災大作戦に関する意見など出し合いました。
【キッチンカーコミュニティに関すること】
・野菜を作っているが、売り物にせずご近所さんに配っているような方にも、有事の際食材提供してもらえないか。
・有事の際、上富田町の防災拠点として活躍する産直市場よってって 南紀の台様からもご提供いただけないか?または、農家さんとの橋渡し役をお願いできないか?
・『食と防災(ショクボー)プロジェクト』に携わっているということが分かるステッカーなどの目印を貼り、有事の際活動することを日頃からPRしておくのはどうか。
・上富田町などが主催する防災関係のイベントにキッチンカー数台で出店し、有事の際キッチンカーが活躍することをPRするのはどうか。
【かみとんだ大作戦に関すること】
・乾物でできる災害時用のレシピ紹介や、太陽光を活用した調理などを試す場所とするのはどうか?
・ポップコーンマシンは家庭用電力で充分稼働できるため、車展示にてコラボし、ポップコーンを販売するのはどうか?(有事の際、食への楽しみはもちろん、不足しやすい食物繊維やミネラルの補給にもつながる、また水を使わない調理であるため衛生面や調理面でも実施しやすいと、事業所の方からご説明いただきました。)
・上富田町にちなんだ食材(スモモやヤマモモなど)を使うのはどうか?
・イベント会場を発災時のフェーズに分け、状況に応じた食事を提供するのはどうか?(発災から2~3日は備蓄食材、発災から4~6日は大鍋料理、発災から7日後以降はキッチンカーでの食事提供など)
・防災食の試食後、どれが美味しかったか投票するなどの催しはどうか。
・アルファ米をふるまうことはできないか、またその場合入手はどうするか。
【その他】
・高校生から、ボランティア活動をしたいが案内してくれる人がいないと相談を受けた。何か力になれる方法はないか?
などなど…。
今回出た意見を基に、関係各所へ相談したり、かみとんだ防災大作戦の企画として構想を練っていく予定です。
キッチンカーの皆様の参加はもちろん、スタッフとしての参加もまだまだ募集しております。年齢も性別のバラバラですが、防災というテーマで集まった熱き人たちとともに、街の防災意識を高める活動に参加してみませんか?

次回のヒトボープロジェクト
次回のヒトボープロジェクトは11月7日(金)、上富田スポーツセンターの使い道を考える会を開催致します。
上富田スポーツセンターは有事の際避難所としての活用はもちろん、ヘリポートなどの輸送拠点としても活用する予定ですが、具体的なことはまだまだ未定とのこと。
そこで今回は上富田スポーツセンター・上富田町役場・社会福祉協議会・自衛隊の皆様にお集まりいただき、4社そろって話をする機会を設けました。なかなか市民に開かれることのない話の場。この貴重な機会に、街の防災を語りませんか?
イベントの詳細はオープンチャット『かみとんだ防災プロジェクト』にてご案内予定としておりますので、ぜひご参加いただきアナウンスをお待ちください。ほかにも、防災に関する情報を発信しておりますので、最新の防災情報を取り入れる一つの手段としてご活用ください。

