11/25ヒトボーイベント「どうする?どうなってる?どうしてる?かみとんだの防災」を開催しました。

どうする?どうなってる?どうしてる?かみとんだの防災

 皆さんは防災士の存在をご存じでしょうか?防災士とは、防災士資格取得試験を合格した者に与えられる称号。災害時にはその知識を活かし、避難所運営や災害時活動のリーダー的存在として活動します。

 しかし、普段から防災士同士の交流ができているのかと言われれば、残念ながら交流できていないのが現状。そこで今回、地域事業部の活動拠点である旧 薬屋にて、防災士同士の交流を図るべく、『どうする?どうなってる?どうしてる?かみとんだの防災』が開催されました。

 上富田町役場・総務課の方々にご協力いただき、上富田町在住の防災士資格をもつ方や、近隣市町村で防災士として活動する方、防災に興味のある方など、総勢17名にご参加いただきました。

 前半では、自己紹介と各々が日々防災について思うことを共有しました。町内会長をされている方でも近隣住民とのつながりが薄いことや、防災意識が薄い人に対しどのようにアプローチをしていくかという課題が共有されました。

 後半では、防災普及活動を行っている幾島浩恵さん、上富田町役場総務課 危機管理班の楠本剛史班長からお話を伺いました。

 まず幾島さんから、日頃行っている防災の取り組みについてお話しいただきました。災害発生時トイレ・キッチン・ベットで起こる「いつも使っている物がない」状況について、体験会を通して子どもたちに考えてもらっているそう。子どもたちからは柔軟なアイディアが飛び出し、いつも使っている物がなくても工夫次第でやりくりできることを楽しく学んでいる様子が伝わりました。

 続いて楠本班長からは、上富田町における防災への取り組みについてお話しいただきました。上富田町では、近隣スーパーと協力し飲料水・生理用ナプキン・トイレットペーパー・おむつの4品目を、災害時用物資として保管してもらいつつ販売を行うという、ローリングストックするという取り組みを行っているそう。この取り組みは国内でも少数の事例です。しかしスーパーが販売できる品目や数などの兼ね合いで、まだまだ災害時用の備蓄としては不十分であり、課題解決に向け今後も協議を重ねていく予定だそうです。

 意見交換・情報共有していく中で、今必要なのは、誰も取り残さない防災システムをいかに自主的に構築していくかという課題が見えてきました。日頃から防災について考え取り組み、近隣住民が主体となり協力体制を作らないことには、「誰も取り残さない」という点は叶えられません。

 まずは自身の安全確保、そして家族の安全確保のために、備蓄品の確認や避難経路の確認、そして近隣住民との挨拶を交わすところから始めてみませんか?(文:加藤 綾)

後工務店 地域事業部では、防災をテーマに地域課題解決をする「かみとんだ防災プロジェクト」を実施しています。オープンチャット『かみとんだ防災プロジェクト』では、防災に関する情報共有や防災イベントの告知を行っております。

防災に関する知識や最新情報を入手する手段として、オープンチャットをご活用ください。

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