第2回 かみとんだ防災大作戦
隣に住んでいる人って、どんな人がご存じですか?さらにその隣は?
お天気に恵まれた3月23日、「地域の顔見知りを増やす」をテーマに、第2回かみとんだ防災大作戦が決行されました。
今回は実際の避難場所である上富田町立朝来小学校・朝来コミュニティセンター、そして住宅地であるつなぎ間商店の3拠点を舞台に開催、約250名もの方が防災について楽しみながら学ぶ人たちで溢れました。
まずは朝来小学校。こちらでは災害時用の防災グッズや備蓄食材、実際に能登半島沖地震で活躍した海に流せる洗剤の展示ブースが設営されました。特に災害発生後問題になりやすいトイレについて、凝固剤の代用品や簡易トイレの設置方法などが紹介されました。また今年上富田町に納車されたトイレトラックのお披露目も。




防災時に身の回りのあるもので代用し対応していく『お題クエスト』では、家族連れを中心に工夫する楽しさと学びを深めていました。また、新聞紙のお皿をスタッフから楽しそうに習う子供たちの声が、体育館に響きました。
またダンボールランドでは、被災生活の中で子どもたちが自分自身で遊びを作り出せるよう、疑似体験ができました。絵の具はあるけど水を入れるものがない、そんな時はどうするか?といった声かけから、遊びがどんどん広がりました。時には大人も真剣な表情で工作しており、ひと時の心休まる時間になったようです。




避難場所である朝来小学校には、備蓄倉庫や浄水器が設置されていますが、その備品や設備を実際に見た人はごくわずか。そこで今回はバックヤードツアーと称し、備蓄倉庫や浄水器設備の見学を実施しました。普段は見ることのない備品や設備の説明に、参加された方々は真剣な表情で耳を傾けてくださいました。
舞台では大声コンテストや防災ビンゴゲームが開催されました。
この大声コンテストは、がれきに埋まってしまった際大声で助けを呼ぶ体験として実施されました。参加した子どもたちには段ボールをかぶってもらい、アプリで声量を測定、一番大きな声が出た人に景品がプレゼントされました。参加した子どもの中には「誰かー!助けてー!」と鬼気迫る文言で助けを呼ぶ子も。ほとんどの子が90~100デシベルという、カラオケの音量と同じくらいの声量を出していました。とっさのとき大きな声で助けを求められるように、ゲームの中で疑似体験ができました。
また防災ビンゴでは、参加者に空白のマスに防災グッズを書き込んでもらうところからスタート。その後、株式会社DCMが行ったアンケート「実際に必要だと思った備蓄品ランキング」をもとに、ビンゴゲームが進んでいきました。ゲームを通して楽しく学ぶ親子連れの姿でにぎわった時間でした。




その頃朝来コミュニティセンターでは、炊き出しカレーの販売がスタートしました。前日から地域の方が仕込みをしてくださったお陰で、美味しいカレーが来場者にふるまわれました。また、お米は上富田町で備蓄米として保存されていたものを使用。賞味期限が近いということで今回ご提供いただきました。非常食と言えば、食べ慣れておらず美味しく感じられなかったり、パサパサして食べにくい印象がある方も多いでしょう。しかし今回ご提供いただいたアルファ米は、普段食べているご飯と変わらないおいしさと食感で、非常食の進化を感じた瞬間でした。


またつなぎ間商店では、お菓子のキーホルダー作りや、ろ過機制作などの子供向けワークショップが開催されました。どの参加者もスタッフに作り方を教えてもらいながら、真剣なまなざしで制作に取り組んでいました。お菓子のキーホルダーは、災害発生後がれきに閉じ込められた際や、救援物資が届くまでの間に、空腹をしのぐ手段として活用できるキーホルダーです。




また、3拠点間を歩き避難経路を体験するウォークラリーも開催されました。避難所になっている朝来小学校につながる道は、坂道や階段が多く、親子連れで参加された方が避難経路について話しながらウォークラリー用のカードに記入される場面が多く見られました。


そんな中朝来コミュニティセンターには、「イベントのお知らせを見て来たけど、足が悪いからここだけ見せてね」と言ってお越しくださった方も。まずは避難所へ自力で来ていただくことで、次の手を考えることにつながります。
また、前回に引き続き開催された防災ミッションゲームも好評でした。避難所にあつまった後、どのように避難所を運営していくかを体験できるこちらのゲームは、初めて体験する方ばかり。午前と午後の両方に参加された方からは「1回目よりも2回目に体験した時の方が、落ち着いて対処できた。」とお言葉を頂きました。



災害発生後を想定し避難所内で様々なミッションが出されていく中、自分たちにとって快適な避難所運営とはなにか、答えはなく、動きながら模索するしかありません。そしてそこには、お互いを理解し尊重する姿勢が必要です。そのためには、地域のつながりが必要不可欠なのです。
今回は「顔見知りを増やす」をテーマに開催したかみとんだ防災大作戦、できたつながりが防災への取り組みを強化し、人と人との協力が命をつなぐリレーになるよう、今後も活動を続けてまいります。

皆様のご協力のお陰で、かみとんだ防災大作戦は無事に閉会することができました。ご来場いただきました皆様、運営に携わってくださった皆様に、この場を借りて心より御礼申し上げます。そしてもしあなたが、防災をテーマに私たちと活動を共にしたいと思ってくださったなら、ぜひ『かみとんだ防災プロジェクトオープンチャット』へご参加ください。2025年度も「防災×人・空き家・建築業界』をテーマに活動してまいりますので、ご注目いただけますと幸いです。(文:加藤綾)